日曜エンジニア

仕事・趣味のメモ置き場です。皆様のお役に立てれば幸いです。

クラウド未経験者が365日でAWS認定試験8個全て一発合格するために実施したこと

1年間かけて目標にしていた資格を取りきり一区切りつきましたので勉強内容をまとめてみました。

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aws試験取得一覧
利用可能な AWS 認定より抜粋

はじめに

  • ご認識の方も多いと思いますが、AWS認定試験には、認定契約があるため、受験者は試験の設問内容等は開示できません。そのため、どういうことを学び、試験に挑んだのか?を中心に私の個人的見解として記載しています。
  • ベースとなる受験者に必要となるITインフラの知識に大きく影響される試験ではないと個人的に感じていますが、参考に私のスペックについて下記に記載しておきます。(合格だけであれば、基本情報技術者試験レベルの知識で合格は問題なく可能だと感じました)
  • とりあえず、試験の合格が目標。という方へ向けた内容となります。

私について

試験受験履歴

No. コード 試験名 受験日 点数 合否 難易度(5段階)
1 CLF-C01 AWS Certified Cloud Practitioner 2020-12 888 合格 ★☆☆☆☆
2 SAA-C02 AWS Certified Solutions Architect - Associate 2020-12 811 合格 ★★★☆☆
3 SOA-C01 AWS Certified SysOps Administrator - Associate (retiring July 26th, 2021) 2021-01 872 合格 ★★☆☆☆
4 DVA-C01 AWS Certified Developer - Associate 2021-01 833 合格 ★★★☆☆
5 SAP-C01 AWS Certified Solutions Architect - Professional 2021-02 819 合格 ★★★★☆
6 SCS-C01 AWS Certified Security - Specialty 2021-07 921 合格 ★★★☆☆
7 ANS-C00 AWS Certified Advanced Networking - Specialty 2021-10 904 合格 ★★★☆☆
8 DOP-C01 AWS Certified DevOps Engineer - Professional 2021-11 918 合格 ★★★★★

以下では試験名をコード先頭3文字で記載します

先に結論

8回の試験勉強の試行錯誤の結果、効率がいいと感じた学習方法は、AWS WEB問題集で学習しようをひたすら繰り返すことでした。 色々試行錯誤しました、これが一番試験対策としては良かったです。 WEB問題集の問題を解く際に、よくある学習方法ですが、選択肢のどれが正解かではなく、他の選択肢がなぜ間違っているか。 もしくは問題文中のどこからこの選択肢を確定したかを理解して解いていくことを意識しました。 なお、受験申し込みのタイミングとしては、WEB問題集の模試で80%以上正解を答えれるようになったか?を指標としていました。

試験のために課金はしたくない等のご意見もあると思いますが、時は金なり、短期間で集中的に学習し、1発合格して時間を節約し、 合格後に実際に設問で提示されたアーキテクチャなどを実装する手を動かすフェーズに早くシフトするのがトータルで見ると安く済むのかなと考えております。 書籍を買うのと同じような値段です。あと。書籍と異なり利用期限が強制的に限られるため、お尻に火がつきます笑 (WEB問題集の宣伝記事ではないです笑 他ツールや公式ドキュメントなども記載しますのでご確認いただければ幸いです。)

[No.1] AWS Certified Cloud Practitioner

[No.2] AWS Certified Solutions Architect - Associate

 勉強時間

  • 4週間
  • 平日2時間
  • 土日3時間
  • 20日2時間+8日3時間=64時間

勉強方法

コメント

最初にUdemyを実施しました。8つの受験勉強でちゃんと実機を触ったものです。 上記のUdemyのコースは36時間ほど動画を見るだけでかかりますので今振り返ってみると、合格を目標とするのであればマストではなかったのと思います。 私は倍速再生しつつ手を動かしてみました。途中で時間がかかることに気づいたのでセッション10まで実施し、それ以降は通勤の電車等で流し見し、終わらせました。 初受験ということもあり、書籍も使いましたが、WEB問題集だけで良かったですね。 WEB問題集は全問題を2周しましたが、問題数もかなりあるので合格記を参考にしつつ、直近の合格者の方の学習範囲を重点的に学習されると効率が更によくなると思います。 試験は、SAAをターゲットに勉強をしていましたが、試験申し込みの時点で試しにCLFの問題を見てできる感じを受けたので同日にCLFを受験しました。

[No.3] AWS Certified SysOps Administrator - Associate (retiring July 26th, 2021)

[No.4] AWS Certified Developer - Associate

勉強時間

  • 3週間
  • 平日2時間
  • 土日3時間
  • 15日2時間+6日3時間=48時間

勉強方法

  • AWS WEB問題集で学習しよう
    • SOA→最新の問題から過去10セットを1周実施
    • DOA→全問題を1周実施
  • WHIZ LABS
  • AWS公式ドキュメント
    • 模擬テスト

コメント

書籍は検討しましたが、あまり評判が良いのが見当たらず使用しませんでした。 SAA合格後、WEB問題集を軽く解いた感じで、SOAはSAAの知識で充足している。と感じてましたので、SAAの1週間後に受験しました。 試験ガイドを見ても、CloudWatchなどのロギングモニタリングやIaCやネットワークなど幅広く要求されています、SAAと比較するとCLIのオプションなどを問われることもありますが、試験範囲が広いので合格を目指すのであれば、捨ててもいいなという問題も多い印象でした。

DOAは、WEB問題集を1周やり切りましたが、暗記はできたが、内容がわかったという感覚が得られず、 試験受験の前夜にAWS公式の模擬テストを受験しましたが模擬の結果は不合格。。。 当日も答えがわかったというより、消去法でどう考えても当てはまらないものを削ったら気づいたら合格していたという感じです。 模擬試験は、不合格でも結構良い点数が取れていたので拍子抜けしました。 問題の日本語翻訳が良くない問題がちらほらあるので原文(英語)と切り替えつつ問題を解かれることをお勧めします。

[No.5] AWS Certified Solutions Architect - Professional

勉強時間

  • 4週間
  • 平日2時間
  • 土日3時間
  • 20日2時間+8 日3時間=64時間

勉強方法

  • AWS WEB問題集で学習しよう
    • 2周
  • AWS公式ドキュメント

コメント

一番勉強時間をかけた内容でした。 幅広くかつ、サービスを跨いだインフラアークテクチャ設計を要求されるとのことだったので 書籍については私は使いませんでしたが、周りの受験者からの評判は良かったので以下がおすすめです。 AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~

なお、試験自体は問題が長文な傾向があるため、試験時間ギリギリまで使うことが想定されます。 事前の知識量とともに体力・集中力も求めれますので、試験前日はしっかりと寝ることをお勧めします。

あとは、WEB問題集を解いていると、設問内容と解に傾向が出てきますので、そこら辺もしっかりと押さえておくと幸せになると思います。 例えば。。。( あくまでも、AWS試験ではなく、WEB問題集の問題の傾向を例示しています )

  • IAMのアクセスキーという選択肢はNGな可能性高
  • IoTって記載が問題文中にあった場合は、API-Gateway+Lambdaで受ける選択肢はNG(Rate exceeded)。じゃあどうする?⇨SQS等でキューイング構成を。
  • アーキテクチャ案を考える問題で、間にEC2を噛ませるような回答は基本NG。AWS的にはサーバレスでユーザ側の責任範囲を狭めることを推奨。
  • 性能問題が来たらどこがボトルネックか?を問題文中から読み解く
    • DB→Cash/リードレプリカ/SQS(書き込み量の平準化)
    • APロジック→on EC2からLambdaに変更
    • WEB→静的ファイルをS3へ(.net/phpなどの記載が問題文中にあった場合、ひっかけの可能性あり。動的ファイルありのためS3オンリーにはできないので注意)

[No.6] AWS Certified Security - Specialty

勉強時間

  • 1週間
  • 平日2時間
  • 土日4時間
  • 5日2時間+2日4時間=18時間

勉強方法

コメント

名前の通りですが、セキュリティやガバナンスを支援するサービスが多く出題されています。 AWSではセキュリティをJOBゼロと謳っていることもあり、SAPでもセキュリティに関する知識への理解は問われますので、専門資格の中では一番SAPからの流れで受験しやすい試験かもしれません。 なお、余談ですが、AWS専門資格対策はWEB問題集でも公開されている問題数が少ないため、AI/MLなどの分野は別途補完が必要かもしれません。 (セキュリティはAWS試験前にある程度得意な分野だったので、苦労せず理解しており、あまりコメントがなくてすみません。何か詳しく聞きたい等あればコメントください。)

[No.7] AWS Certified Advanced Networking - Specialty

勉強時間

  • 2週間
  • 平日2時間
  • 土日4時間
  • 10日2時間+4日4時間=36時間

勉強方法

コメント

IPAネットワークスペシャリストのようにネットワーク構成やプロトコル毎のエンペローブ何Byteがなにを示しているか?ということより、 AWSサービスのネットワーク関連サービスの留意点が問われているなと感じました。 セキュリティよりもネットワークの方が各サービスのパラメータについて、BlackBeltで出てくる制限やユーザで設定可能なパラメータは頭に入れておくことをお勧めします。 (SAPを受験している前提ですが)サービス数はそんなに多くないので、暗記が得意じゃ無いって人でもこれぐらいの時間があれば合格は可能だと思います。

[No.8] AWS Certified DevOps Engineer - Professional

勉強時間

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試験ガイドの通り、 この試験はデリバリー・デプロイ・自動化に特化したAWSサービスにフォーカスかつ、プロフェッショナルレベルのためコマンドのオプションなども要求されました。 私がオンプレのインフラ管理の経験がメインだったので、デプロイパイプラインなどに土地勘がなく暗記に徹したため時間がかかりました。 あと、WEB問題集を解いていても、CodeCommitは中身がGitリポジトリですので、Gitに関する知識や、リリース戦略などの一般知識も勉強しました。

AWS Hands-on for Beginners AWS Code サービス群を活用して、CI/CD のための構成を構築しよう!などで試してイメージを掴んだ後に暗記にするのも良いかもしれません。

最後に

私の拙い文章を読んでいただきありがとうございました。皆様の試験準備の参考に少しでもなれば幸いです。 ご不明点等あれば、本BlogのコメントやTwitterでDMいただければフォローします。 公式模試が最近無料になったらしいので試すのもありかもしれません。↓

ななななんと!AWS認定の模擬試験が無料になりました!!

クラメソさん、いつもいい記事ありがとうございます!